人間が人間にとってのオオカミである

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help リーダーに追加 RSS 土をかぶせてしまえばわからないさ

<<   作成日時 : 2006/01/30 15:52   >>

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骨というと「骨太の改革」などというよくわからないキャンペーンを思い出しますが、INAXギャラリーのINAX BOOKLETに「小さな骨の動物園」というのがあります。

これを眺めていたら、相川稔さんというひとの文章がのっていて、このかたはドイツのフランクフルト近くで標本作製技師として働いておられるとか。「日本では聞き慣れない言葉だけれど、ヨーッロッパの自然史博物館では骨格標本、剥製標本、模型も含めいろんな「標本』を作る人たちのことだ。博物館内で僕ら標本技師は、展示用標本作りはもとより研究用の標本作製や年代物の標本の修復など、博物館の一番大切な財産である標本を作り、守るという大事な仕事と並行して、しょっちゅうある企画展、特別展のための準備や製作もしている。」
読み進めてゆくと、盛口満さん(「僕らが死体を拾うわけ」自由の森学園で生徒たちと自然観察をしたり、事故で死んだ動物の標本を作ったりするはなしです)に標本つくりの楽しさを教わったひとのようです。
ドイツにはそんな専門学校があるのだそうで、博物館や研究室の標本作製技師を養成する学校なんだそうです。
職人を尊ぶ国なんですね。日本も確かそうだったはず。

1月18日の朝日新聞の「私の視点」に財団法人大阪府文化財センター調査部長の 赤木克視さんという方が、
 危機はらむ市場化テスト法案
という記事を寄せておられます。

投書では「公共サービス効率化法」で「行政発掘」(開発で壊れる遺跡を事前に発掘調査して歴史資料として記録すること)を公的機関から民間に開放する市場化テストに行政発掘も含められるのではという懸念を示されています。入札という事になると、良質な発掘調査者が淘汰されないか、悪意をもてば「手抜き」にならないか、コストを優先する事で歴史資料が価値を失うのではないか、そんな心配を述べられています。

博物館の運営に関しては今回は市場化テストから外すことになったようですが、発掘に関しても「安かろう悪かろう」で後から後悔では困ります。
効率を問うていたら、何も残せないのではないかと我彼の違いを感じた骨の本でした。

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五日目(後半・・・)
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十代♀上京ほーむれす日記
2006/02/02 12:02
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コメント(8件)

内 容 ニックネーム/日時
この投稿は私も読んで、胸を痛めています。と、言うか怒っています。考古学を趣味にしているものにとって、切実な問題です。一度発掘調査の現場を見れば分かると思う。ここに柱の跡があるかどうかということは、ものすごい微妙な違いなんです。その判定に「効率」が入ると思うと、思っただけで身震いします。
KUMA0504
2006/02/01 22:40
KUMAO504さま
コメントありがとうございました。

考古学は一番効率から遠そうです。でも過去と今をつなぐ埋蔵物は乱暴に掘り出したら本当に意味がなくなりますよね。それらが掘り出される「現場をじっくり見ること」は、時間との戦いである「効率をあげる」こととは全く反対ですものね。

効率のためにたくさんの古い美しい建物も壊されてしまいました。スクラップアンドビルトの繰り返しは外国人から見ると仕事の場がたくさんあり、また規制が少なくて大変魅力的で刺激的なのだそうです。
バジル
2006/02/02 17:52
スクラップ&ビルドと言うと,ローマ遺跡の再利用という例がヨーロッパにはたくさんありますね。そこで分かれるのが,文字を持つ民族と,文字を持たない民族との差……。日本だと東北地方や北海道のアイヌ民族は文字を持っていなかったために,明治以前の歴史は日本やロシアの文献資料しか利用できず,「北方領土」はアイヌのものであり,日本とロシアへ分かれて住んでいるアイヌが共同管理するべきだという意見が表に出にくいという悲しさがあります。かつて社会党の衆院議員だった萱野茂さんなどは,今ごろはどんな想いをして時を過ごしているのでしょうか……。
kaetzchen
2006/02/02 21:54
オオカミというと,ささきまきさんの『やっぱりおおかみ』(福音館書店)という絵本を思い出してしまいます。この絵本,幼児向けと書いてありますけど,大人が読むとものすごく考えさせられます。大ていの図書館には置いてあると思いますので,探してみられると宜しいかと……。
kaetzchen
2006/02/02 21:56
kaetzchenさん、
コメントありがとうございます。さすが活字中毒のkaetzchenさんにとっては児童書、絵本も守備範囲でしたか。ちょっと検索してみましたがおもしろそう。週末に図書館で探しますね。
アイヌのひとたちはオオカミと上手に共存していたと読んだ事がありますが、検索してみたら萱野さんが書かれた「木ぼりのオオカミ」なんていう絵本もあるみたいです。
バジル
2006/02/03 18:35
萱野さんの絵本,私も持ってます。アイヌ民譚や神謡にはキツネの話は結構多いんですけど,オオカミの話は貴重なので……。私も知里真志保全集は3冊ほど持ってます。さすがに後半の3冊は経済的な理由で挫折しましたけど。岩波文庫で知里真志保『アイヌ民譚集』が確か夏に復刊したと聴きましたけど……。

それにしても,ネット右翼の嫌がらせの書き込みが今日は多くて,削除しては書き込まれで,自分の仕事が妨害されてばかりいます(笑) そんなにきつい「爆弾」だったのかなぁ(笑) それなら,今度からもあのテーマでどんどん絨毯爆撃を行いましょうかね。(^o^)
kaetzchen
2006/02/04 21:17
萱野さんの新刊の事が東京新聞の書評にのっていました。(イヨマンテの矢花)

kaetzchenさんたら餌を撒いておいて人事のように・・・
フツーの人だってどきっとするのですから。
バジル
2006/02/05 17:51
本当はね,紀子ちゃんには「着床前診断」によって人工授精された受精卵が……という暴露話を書こうかなと思ってたんだけど,やっぱり餌撒きになるかなと思って,昨日今日は無難な話題にしました(笑) (^o^)
kaetzchen
2006/02/08 20:38

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